新宿伊勢丹会館ガルロチに
来日中のイスラエル・ガルバンを観に行ってきました。
劇場でしか踊らないと思っていた彼が
タブラオで踊るなんて信じられなかったし
タブラオで何をやるんだろう?と
楽しみで楽しみで早々に予約していました。
しかも今回はギターなし、歌と踊りのみ。
登場した姿は。いつも通りやはりシンプル。
真っ黒いTシャツにズボン、エプロン。
エウヘニオ・ノエルというスペイン人小説家の朗読が始まり、
踊りが始まり、、、、
朗読の中でコンパスが回っているんです!
お互いがそれぞれの仕事をしているのかと思ったら
合わせるところ、コルテもしっかりある。
そして、靴を手で履いたり、小さいパリージョ(特注サイズ。欲しい!)
が出てきたり、ハンカチが出てきたり、
その世界観はキュビズムで絵画のようで、魔法使いがいるみたい。
そして金属板を叩いていたかと思ったら、その上で踊り始めたり、、、
アレグリアスやファルーカを踊っているんだけれど
どこか無機質というか有機的なものとそうでないものを組み合わせているような。
観ているうちに、彼が劇場ではなくタブラオを選んだ理由がわかる気がしました。
タブラオはお客さんとの距離が近く、彼が想像する新しい境地の場に
適しているからなのだと思いました。
でもこれが、スペインだったら踊っていなくて、
日本のタブラオだから踊ったのだと思います。
曲(作品)はどれも斬新で凄すぎて何が起きているんだか次元が違いすぎて。。。
でもコンパスは常に回っているのは確かで、かつ音楽が流れているんだろうな、と
思う時がしばしば。
最後はルンバ調のカーニャ。
あの拍のとり方(2拍子系)でカーニャ(3拍子系)を歌い通すニーニョ・デ・エルチェも圧巻でした!
今回、タブラオという距離感だから感じることができたことは、
イスラエルは孤独を抱えている人でした。ちょっとした表情や仕草から
そう思いました。凄すぎて天才だから見えすぎるものもあるのかもな、と。
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