実はご近所、東京現代美術館へ石岡瑛子さんの企画展を観に行きました。
開催当初から気になっていたのですが、
気づいたら会期が(たぶん緊急事態宣言のため)短くなってしまい、
行こう行こうおもう日が雨だったり、あれよあれよと緊急事態宣言になってしまったり
でなかなか行けずじまいでした。
まだ、緊急事態中ですし、自宅生活に馴れてしまっているのですが、
どうにもこうにも。どうしてもやっぱり行きたい!となり、
行ってまいりました。
CMポスターなど様々な広告商品は
時代に反するような、迫力あるメッセージが込められていました。
草案の紙も展示されていたのですが、
解読できなかったです。(;^_^A
しかし、こだわりは解読できました。
とても繊細な色味の違い、印刷による色味の違いを、
自分のイメージにとことん指摘し続けた痕跡がわかりました。
映画やアーティストの衣装、舞台美術も手掛けていたのですが、
人物の位置や、物体の影、位置、カメラの位置など
すべてがしっかりとイメージされていました。
なぜなら、すべて紙に下書きがされていたからです。
衣装は絹の繊細さを生かしたもの、
ドレープを巧みに駆使したデザイン、
自然を取り入れたデザイン、
どれも一度みたら忘れられないようなもの。
クライアントの求めるものを、
緻密に情報をとり、言語化したものを
かたちづくる。
一貫して視覚言語をかたちにした作品たちでした。
血が、汗が、涙が、デザインできるか、というサブタイトルも
理解してきました。
おもいどおりにいかないこと、
不公平さ、不平等さ、
生きづらさ、
愛憎、
気にしてたらそんなの沢山あります。
心の均衡を保つため
表現しているのかもしれませんね。
展覧会の中にはどこにもないので
想像ですが、彼女は二十歳近くで不公平さを感じ、
反骨心もあったようにおもいます。
一方、十代の作品はものすごく
メルヘンでかわいらしさがあり驚きました。
理想と現実、
現実も理想にしてしまうような力もありました。
仕事もあり滞在時間が短くなってしまったのが惜しかったけれど
見れてよかったです。
観終わって、ゾわゾわっとする
活力をもらうような作品でした。
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