東京ステーションギャラリーで開催されている
隈研吾さんの展示をみてきました。
建築に詳しくなくてもとても楽しめるものでした。
素材を10種類、操作を5種類、幾何学を3種類にわけた系譜が
簡潔で、その模型も精密で、一見の価値がありました。
完成品をみると複雑な計算で成り立っているのかとおもいきや、
系譜をみて隈さんの思考はとてもシンプルなのだと感じました。
そして、立地を活かし、素材を活かし、
まさに、ささやく物質、かたる物質
物質と会話をしているデザイン。
当初、隈さんはコンクリートのデザインもしたそうですが、
”20世紀はコンクリートのせいで会話は固くなり
人間の表情も暗くなった”
と言っています。
竹、木、瓦、紙、土、などの自然素材から成る
形状が自然なだけに、嘘がなく美しい。
そう、嘘偽りがないのです。
どれもあたたかい作品です。
紙のデザインでの作品「青海波」や
門出和紙の「和紙まぶし」をヒントにつくられた作品
竹ひごを使った作品が
個人的に好みでした。
日本の寺社建築などの知識があったら
もっと面白いのかもなーなどとおもいつつ。
先日観たマリア・パヘスの「DUNAS」もそうでしたが
自然美を扱う作品に興味あるこの頃です。
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