2014年8月22日金曜日

赤と青のカスタネットは日本で生まれた打楽器

ゆうべのショーは、ご年配の男性のお客さんが多かったのですが、
それはそれは楽しそうでした。
そのお客さま方は、師走に第九を歌う合唱仲間だそうです。
趣味を通じて知り合った仲間同士で、ホンットたのしそうで、こちらもなんだかうれしく羨ましくなるくらいでした。

もちろん、フラメンコの歌や踊り、カスタネット、パルマにも興味をもっていただき、
説明をする時間がありました。

カスタネットの説明のとき、年配の方々とはいえ、小学校の音楽の授業で赤と青のカスタネットを手のひらで叩いていたそうです。
そういえば、そうです。私も赤と青のカスタネット、さわったことがあります。

その赤と青のもの、実は日本の教材用に改良された打楽器で、「ミハルス」と呼ばれるそうです。みはるさんという舞踊家の方が考案したとか。それでミハルス。
そして元々は赤いカスタネットが女子用。青が男子用だったのですが、男女兼用に改良され赤と青の色が合わさったとか。
材質も桜やカエデ、ブナの木ですから、日本の風土の音なのです。

カスタネットは、語源が「カスターニャ」(castaña)で栗を意味します。もともと栗の木を使っていた説と栗の形に似ているから説があります。
今、踊りで使用中のカスタネットは「パリージョ」と呼ばれ、材質は黒壇やざくろの木など堅い木で、木によって音色が違います。

というわけで、一般的に知られている
カスタネット=赤と青=外国の楽器で手のひらで叩くもの
ではないのです。
なんだか日本教育のキケンな匂いがしますがっ!


話は戻って、
お客さまは、「またくるよ!」と言ってお帰りいただきました。
仲間達とたのしそうにしている場に自分もいることができ、そんな場を提供できた空間は素晴らしいなって素直に感じました。

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