2014年9月16日火曜日

上手(かみて)と下手(しもて)

来月はホールで踊るのということもあり、今日は上手(かみて)と下手(しもて)について、考えていました。

振付もそうですが、けっこう自分の中であーでもないこーでもないと、ごちゃごちゃしていて
決定するまでとても時間がかかります。リハ後も、んーどうしよう、となることもしばしば。

で、
上手(かみて)、下手(しもて)とは舞台用語ですが、
その由来について、そういえば知らない!
というわけで調べてみました。
が、諸説あるようで、不明な部分も多いようです。
でも、ひとつ納得した説がありました。(以下)

元々は中国の「天子ハ南面ス」という考え方があり、
これは「天子(皇帝)たる者は、太陽に向きあって(=南方)座すべきものである」
という意味。

この考えが、奈良時代以前に日本に伝わり、
藤原京以降の天皇の主殿は南側を正面にして建てられたそうです。
天皇は北を背にして、南側を向いてたということになります。
南の次に、大事な方向はというと、太陽の動きが由来し、
太陽は東から昇り、西に沈むことから、東の方が「高位」になるという考えだそうです。
南向きに座った天子や天皇にとっての高位は東側、
つまり、天子や天皇にとっての「左側」がそれに当たります。

古来より、舞台も南向きに作られていました。
本来舞台上にいる演者から見て、客席側は「南」、
「東」は「左」に通じ、それゆえ「西」は「右」に通じると言っていたようです。
つまり舞台にとっての高位も「東側」=「上手」、「西側」=「下手」というように区別されたようです。
(あくまで諸説あるうちのひとつです。)

封建社会と太陽。
個人的にはとても納得です。電灯がなかった時代、太陽の動きは道標だったことでしょう。

これを踏まえるか踏まえないかはわかりませんが、
何よりお客さんの視線をイメージしつつ、続きを考えようと思います。






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